『JUST KEEP BUYING』を読んで考えた40代フリーランスの老後と仕事観

生き方・終活

今年の大仕事が一段落!

こんにちは、40代独身フリーランスのユキマツリワラコです。

今週は、今年いちばんの大仕事が一段落してホッと一息。仕事帰りにワラオと行きつけの町中華に行き、小さな打ち上げをしました。

この夏の酷暑のなか、我ながら夏バテにも耐えて、本当によくがんばった!

40代フリーランス、老後資金を考えて投資をスタート

さて、今回は投資本の名著『JUST KEEP BUYING』を読んで考えたことを書いてみたいと思います。

私がお金について勉強しはじめて気づいたのは、老後資金は貯金だけでは到底まかなえないという事実。

フリーランスで仕事をしながら納めてきたのは国民年金のみ。この微々たる年金で生活をするなんて無理だし、貯金にも限界があるとわかって愕然とし、この先、収入を増やしていくなんてどうしたら…と大きな焦りと不安に襲われました。

節約術や投資に関するYouTube動画を見漁っていた7月。1ヵ月ほど夜な夜な考え続けて出した結論は、新NISAでインデックス投資をするということでした。

もちろん元本割れのリスクがあるのは承知のうえ、インデックス投資はギャンブルではないことを理解し、腹を括って証券口座の開設手続きを済ませ、人生初の投資をはじめたのでした。

道連れになる家族もなし、私ひとりきりの人生だ!とにかくやってみよう!

『JUST KEEP BUYING』との出会い

私が教材としていた、いくつかのYouTube動画の中で繰り返し紹介されていたのが『JUST KEEP BUYING:自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』(ニック・マジューリ 著、寺島 修 訳、ダイヤモンド社、2023)。

本来ならば、投資に関する本を何冊かを読んでから行動に移すべきだったのかもしれませんが、投資は早ければ早いほどいいとも学び、とりあえず実際に始めてから理論を学ぶことに。

たくさんのエピソードや、実際の検証データも多数盛り込まれた実用的な内容の中、私の心に残ったのは投資とは別のテーマでした。

ほかにも『敗者のゲーム』や『ほったらかし投資術』などの名著があります

投資よりも心に響いた「仕事」の言葉

私の心に最も響いたのは、投資ではなく仕事に関する言葉でした。

第9章「いつリタイアできるか?  一番大切なのはお金ではない」で紹介されていた、36歳で自分の会社を売却してリタイアしたという、アメリカの人気テレビ番組司会者、ケビン・オレアリー氏の言葉です。

私たちは、仕事をするからこそ自分でいられる。仕事を通じて、人と触れ合うことができる。1日を通じて誰かと関わることができる。それはとても面白いことだ。

(『JUST KEEP BUYING』p. 177)

私も仕事をしているから私でいられているのではないか。

人付き合いはプライベートだけではない。人と関わる手段は仕事でもいいのではないか。

これから生きていく中で、仕事をすること、そして人と触れ合いながら生きていくことは、老後資金を確保することよりもずっと大事なことなのではないかと気づかされた瞬間でした。

FIREより大事だと気づいたこと

私は老後資金について勉強する中で、FIRE(Financial Independence, Retire Early / 経済的自立と早期リタイア)にも興味が湧いて調べていました。自分がいつ仕事を辞めるのかということは、老後のプランの中でもとても重要なポイントです。

いま私は、好きなこと、得意なことを仕事にしていてやりがいも感じているけれど、仕事のプレッシャーや辛いこと、煩わしいことを考えると、心のどこかで、いつか働かずに気楽に生きられる日が来たらいいな、と思う気持ちもありました。

当然ながら、老後資金を計算してみると、今の私には将来的にもFIREできるような余裕や見通しはありません。ですが、「私たちは、仕事をしているからこそ自分でいられる」という言葉に出会い、FIREよりも働き続ける方が幸せなのではないかと徐々に考えが変わり始めました。

そして、将来の働き方について考える時、これまではなんとなく暗い気持ちになっていましたが、そんな消極的なイメージではなく、もっと今のように自分らしく働けるイメージを持って、ポジティブな考え方でいた方がよいのでは? とも思うようになっていきました。

働き続けることは幸せなのか?

例えば、十分な老後資金が準備できない場合、健康な体を維持して老後も働き続けるという選択肢がありますが、そんな時、お金のために働かなくてはならないと考えるのは、ちょっともったいない気がします。

私も、準備できる老後資金はゼロではありませんが、できるだけ長く働き続けられた方が経済的に安心して暮らせそうだということと同時に、仕事を続けることで自分でいることができ、老後も私らしく生きていくことができるのではないかと考えるようになりました。

自分の性格を考えると、仕事を続けるためにはお金以外のモチベーションが必要です。私にとっての最大のモチベーションは何かと考えると、自分が心からおもしろいと思えること、意味がある、役に立てるという実感なのだと思います。

それはつまり、自分が一生懸命になれるような仕事を見つけるということ。自分の生き甲斐を見つけることでもあり、これが私の老後において最も大事なことだと思いました。それができたなら、私は自分らしく働き続けながら、生き甲斐を持って幸せな老後の生活を送れるはず。

もちろん、この先の体力や気力のことも考慮しなくてはなりませんが、働き続けることは、経済的な苦労ではなく、自分らしく生きていくことであり、幸せそのものなのだと思いました。

いくらお金がよくても、自分がいいと思えないことには1ミリも動けないのが私!

まとめ:老後も自分らしく働き続けるために

例えば、サイドFIRE(資産運用による不労所得と、副業などの勤労収入を組み合わせて生活するスタイル)のように、お金のことを気にせずに好きな仕事を好きなペースでやっていくことができたなら、それはとても幸せなことだと思います。

正直にいうと、それが私の理想です!

けれど、いまの私の老後の目標は、自分が一生懸命になれる仕事に出会い、できるだけ長く自分らしく働き続けること、そして、少しでも収入を得て、人との関わり合いを大事にしながら、生き甲斐を持って生き続けることです。

フリーランスの私は、もちろん老後資金のことは考え続けなければいけません。ですが、『JUST KEEP BUYING』の言葉に出会い、お金よりも、自分が一生懸命になれるような仕事を見つけることの方がもっと大事だと気づくことができました。

フリーランスのみなさんは働き続けたいと思いますか? 働き続けるとしたら、どんなふうに働きたいですか? ぜひコメントで教えていただけると嬉しいです。

次回予告

次回も本を読んでの感想、いまドラマ化で話題の作品『ザ・ロイヤルファミリー』を読んで考えたことをお伝えしたいと思います!

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